とある堕天使のモノガタリ ~INTROITUS~



奥の個室に入るとガクに促されてソファに座った。


「単刀直入だが、さっきのアイツらの話どう思う?」

「怪しいな。
どう考えても昴の言う“守護神”は俺じゃない。」

「やっぱそう思ったか...俺も同感だ。」



ガクはデスクに寄りかかり腕を組んで考え込んだ。
 

「ここ最近昴の周りで妙な問題が多すぎるのも気になるんだ。」

 
確かにDJの件といい“守護神”の件といい不可解な過ぎる問題だ。

直感で昴の後ろには“何か”が居ると思った。



「チーム内での問題ならこっちで解決するが、そうじゃない気がする。」

「さっき昴について虎太郎に調べるよう頼んだ。

俺はDJの方から探ってみる。」

「助かるよ。
俺はsevenの内部から情報を収集する。」


ガクは俺を見て「ありがとうな」と呟いた。


「本当ならお前に頼るべきじゃないと思ったんだが、人間技じゃない気がしてさ...」

「いや、ガクには世話になってる。
もしそれが人間じゃないのなら一石二鳥だ。」

「...黒崎。お前って勘もいいし行動力あるよな。

進路迷ってたんだろ?
そういうの生かせたらいいんじゃないか?」


ガクの一言に俺は考えた。

「それにお前は強いしな。」

「...人間じゃないからだろ...」


俺は人間じゃない...ここに居るていいのかと思うときもある。

だけど忍やガクは受け入れてくれた。


「お前は人間だよ。ちょっと特殊な能力があるだけだ。」


ガクがそんな事を言うから俺はすごく嬉しくて泣きそうになった。

そんな俺をガクは「らしくねぇぞ!」と言って銀髪をガシガシと撫でた。


これが仲間ってもんなのかなぁ...
すげぇ~あったけ~な...



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