とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
「よくやった、ウリ坊!」
仲間に「まかせろ」と言ってからベンチに寝そべった。
「右京寝るの!?」
「ん。忍来たら起こして。」
虎太郎にそう言うとタオルを顔に乗せて昼寝をした。
近くを通るヤツが「この死体は誰だ」と話す声が聞こえたが、起きるのも面倒だった。
しばらくすると周りが騒がしくなった。
「なんかあったのか?」
「すげー美人が来たらしいぜ?
さっき2年が言ってた。」
「…美人…」
「どこかのモデルじゃないかって噂してた。」
俺は飛び起きた。
「どこ?その女」と珍しく焦った様子の俺にクラスメートは驚いた。
「ほら、入口んとこの人だかりあるだろ?」
見ると野郎どもの塊があった。
「あの野郎…!」
俺は全力で走ってその塊に向かって跳躍した。
忍の手を握る男の上に着地すると、足の下にいた男を見た。
「あ…虎太郎…」
「だっ…大丈夫!?虎太郎君!」
虎太郎は起き上がると「何すんだよ!」と怒り出した。
「ひどいよ、右京~!
俺は立派にエスコートするつもりだったのに…」
俺は「わりぃ」と謝ると忍を見ると呆れた顔をしていた。
「相変わらずね…」
忍の隣にいたクミも半眼で俺を見て溜め息をついた。