とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
翌週は忍の大学の学園祭が開催された。
その日の朝、稽古後の風呂上がりに朝食準備をする忍を手伝いながら学園祭の話になった。
「私午前中はゼミの模擬店手伝わないとなんだぁ…」
「それは初耳。模擬店なに?」
「カフェだよ~
…バイトでもカフェで学園祭でもカフェってちょっと笑えるよね。」
「メイド服着るの?」
「…そんなに着せたいの?…
残念ながら着ません!」
「つまんねーな…」
そう言うと忍は勝ち誇ったように笑みを浮かべた。
「午前中店番する代わりに、午後からは何もないからそのぐらいに来て~」
「ん。了解。」
「後夜祭もあるけど出る?
ダンパだって~」
「…ダンパって…死語じゃね?」
「講堂がクラブ化するらしいよ~」
「よかった、社交ダンスじゃなくて。」
そう呟くと忍はお腹を抱えて笑った。
とりあえず午後大学へ行くと約束すると忍は上機嫌で食卓にお皿を並べた。
かわいい奴…
忍のこめかみにキスを落として席に着いた。
丁度部屋に入って来た師範が「若くていいのぉ」と零した。
「おじいちゃんも来る?」
「…よぶな…本当に来そうで萎える…」
「やかましい、色魔天狗!!
ワシは今日町内会の飲み会じゃ」
そう言うと二ヒヒと笑った。
飲み過ぎて周りに迷惑をかけない事を心底願った。