とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
俺は楽観視する忍をちょっときつめに睨むと、細い腕を掴んだ。
「過剰な自信は持つな。」
ちょっと驚いた忍の顔を至近距離で見つめると耳元で囁いた。
「振り払ってみろよ。」
「!?…む…無理だよ…」
「教えただろ?振り払ってみろ。」
「いっ…痛いよ右京…」
困惑気味の忍はもがきながら後退りした。
「…どうした。全く抵抗出来ないか?」
「…止めてっ…」
一歩、また一歩とさがる忍がついに行き場を無くして壁にドンッと背中をぶつけた。
俺は掴んだ腕を軽く捻り上げると忍は小さな悲鳴を上げて身をよじり、俺に背を向ける格好で壁に顔を押し付けた。
「…逃げれないだろ?そんなもんだ。
いくら護身術を覚えてもいざという時使えなかったら意味がない…」
俺は掴んでいた腕を放すとそのまま忍の首筋にキスをした。
「…ゴメン…怖がらせて」
荒い息を繰り返す忍に妙にそそられて、首筋から耳に唇を移動させると耳たぶを甘咬みした。
びくりと反応する忍は抵抗しなかった。