とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
そんな彼女の腰に手を回しながら首に吸い付くと小さく漏れる声が聞こえた。
「そんな声出すなよ…俺を誘わないで…」
「だって…右京が…」
ジャージの裾から侵入した手が徐々に上に移動すると忍がちょっと焦り出した。
「…右京…だめ!こんな所じゃ…」
俺は忍を自分の方に向かせると壁に押し付けたままキスを繰り返した。
「どこだって構わない。」
「私が構うんだけど…」
「…嫌なら抜け出せよ…」
次第に深くなるキスに忍は俺の腕にしがみついた。
少し離れた隙をみて、俺の唇を手のひらで塞いだ。
「右京、ストップ!」
「…」
潤んだ瞳で見つめられて、俺は「分かった」と答えるしかなかった。
「ここじゃ寒いしな。
…部屋に行こう。」
そう言って忍を横抱きして微笑むと、恥ずかしそうに真っ赤な顔で小さく頷いた。
この可愛さは計算か?…
そんなくだらない事を考えながら居間に戻ると忍はシャワーを浴びに行ってしまった。
俺は一人部屋に戻るとベットに横になった。
急に睡魔に襲われ『5分だけ…』と目を閉じた。