とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
ヤツは堕天使…つまり俺を探して寄生を繰り返してたのか…
「葉山さんが倒れた時は?」
「あの時…女の子が俺に近寄って来たんだ。」
俺はピクリと身体が強張った。
硬直する俺に代わって虎太郎が葉山に聞いた。
「その女の子に何て言われたか覚えてる?」
「はっきりとは…『誰か探してるんですか』って聞かれて…
俺も…っつーか俺じゃないんだけど俺もおばさんみたいに『堕天使さん』って言ったんだ。」
忍は驚いただろう…。
「そこで記憶がぷっつりだ。
こんな話しか出来ないけど、役に立つか?」
「いえ、すごい助かりました。」
ゴウは心配そうに俺を呼び止めた。
「何か手伝える事あったら言えよ?」
「ありがとう。連絡するよ。」
俺達はゴウと葉山に礼を言ってaxelを後にした。
「なぁ右京。“堕天使さん”って言い方…」
「ああ…俺達の事を“天使さん”って言ってた連中いたな。」
「でも右京がどこにいるか分からなかったって事は、サルガタナスの一味じゃないのか…」
確かに昴の一件でaxelの用心棒の俺がウリエルだと感づかれているはず。
「サルガタナス一味じゃないとすれば数は3分の2。
その中で力の強い者となれば3分の1くらいまで絞れる。」