【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
少し待っていると、兄貴と兄貴のアシスタント達がやって来る。



「じゃあこっちはヤスの白の盤の衣装。先に白の撮影だから。飛鳥の方はこれとこれ。まずはこっちの撮影だからよろしく頼む。」



いつもはなんだかちゃらちゃらフニャフニャしてる兄貴だが、仕事をしている兄貴はしっかりしてるな。



なんて思っているうちに、衣装を渡される。



「最初はリビングの撮影ですから、これを着て下さいね。」



アシスタントに手渡された服は、私のサイズにピッタリだ。



いつ私のサイズを計ったんだ兄貴め。
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