【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!
すべて脱ぎ、渡されたバスローブだけを纏いセットへ向かう。
すると、朝はいなかった40代前半程の女性が、右京さんとモニターを見ていた。
「あれ、ヤスの事務所の社長。飛鳥を見に来たんだよ。」
隣の兄貴の言葉にどくん、と心臓が跳ねる。
「社長が用意した役者をヤスが断って連れてきたのが飛鳥だから。そりゃあ気になるよな。」
話を聞く度にに、心臓がぎゅうぎゅうと痛む。
ヤバイ…緊張ピーク、かも。
それに気付いた兄貴が優しく背中を叩く。
「大丈夫。さっきの、俺も我が妹ながら、スゲーと思ったから。」
その言葉に押され、再び私はセットの中へ歩き出した。
すると、朝はいなかった40代前半程の女性が、右京さんとモニターを見ていた。
「あれ、ヤスの事務所の社長。飛鳥を見に来たんだよ。」
隣の兄貴の言葉にどくん、と心臓が跳ねる。
「社長が用意した役者をヤスが断って連れてきたのが飛鳥だから。そりゃあ気になるよな。」
話を聞く度にに、心臓がぎゅうぎゅうと痛む。
ヤバイ…緊張ピーク、かも。
それに気付いた兄貴が優しく背中を叩く。
「大丈夫。さっきの、俺も我が妹ながら、スゲーと思ったから。」
その言葉に押され、再び私はセットの中へ歩き出した。