先生あのね・・・
「先生はどうしてあの写真の事を否定しなかったの?
先生ならごまかすこと出来たでしょ?」
マユは尋ねた。
「あぁ、出来ただろうな…」
先生は空を見上げた。
「じゃあどうして?」
「自分の立場を守って
萌を傷つけるような事は
これ以上したくなかった・・・」
そして少し考えるようにしてから
「本当はそうじゃない…
俺の方が限界だったんだ。
二人の事を否定したくなかった。
隠したくなかった。
それがどんな事になるのか分っていながら
結局、萌の事も守ってやることが出来なかった」
先生は拳を握り締め俯きながら呟いた。