先生あのね・・・


「先生はどうしてあの写真の事を否定しなかったの?
先生ならごまかすこと出来たでしょ?」

マユは尋ねた。



「あぁ、出来ただろうな…」

先生は空を見上げた。


「じゃあどうして?」


「自分の立場を守って
萌を傷つけるような事は
これ以上したくなかった・・・」



そして少し考えるようにしてから




「本当はそうじゃない…

俺の方が限界だったんだ。
二人の事を否定したくなかった。
隠したくなかった。

それがどんな事になるのか分っていながら
結局、萌の事も守ってやることが出来なかった」



先生は拳を握り締め俯きながら呟いた。
< 115 / 145 >

この作品をシェア

pagetop