マリア教会
高い天井に床には真っ赤な絨毯が敷かれ、大きな窓の向こうには湖が広がっている。その前に置かれた机には、色が白く細い体格の元帥。
元帥は落ち着いた雰囲気だが、どこか近寄り難く、独特のオーラを持っていた。
元帥という肩書きと、人形のように整い過ぎた顔のせいだろうか。
詩織とレイは元帥が座る机の前まで行き、詩織がレイを手で示す。
「ロザリの視察に同行するレイです」
「よろしくお願いします」
頭を下げると、元帥はニッコリと微笑んだ。
「こちらこそお願いします」
「レイは私の信頼する部下ですから、安心して下さい」
「ええ」
笑えば近寄り難いオーラが少し和らぐ。
レイがそう思った時、部屋の扉が勢いよく開いた。
「元帥!」
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