マリア教会
ノックもせず入って来たのは、第五部隊隊長の小夜。入って来るなり小夜は元帥に詰め寄る。
「今度、ロザリの視察に行かれるんですよね?」
「ええ」
「どうして護衛が私じゃないんですか!」
何を言うかと思えば…。元帥は興奮している小夜に、当たり前のように言った。
「ナンバーズが決めた事だから」
「ですが!」
納得出来ず、更に詰め寄ろうとする小夜の肩に詩織が手を置く。
「小夜、落ち着いて」
「あなたに関係ありません!」
バシッと詩織の手が弾かれた瞬間、レイは二人の間に立った。
「元帥の前ですよ」
「……」
そこでようやく小夜が止まる。
上司に逆らう事など許されていない。ましてや今回はナンバーズの命令。いくら守護隊隊長が騒いでもどうにもならない。
それに、詩織を傷付ける者は隊長であろうと許さない。
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