マリア教会
視察の日、レイと元帥は飛行機で二日かけ無事にロザリに到着した。
ロザリは小さな国だが運河があり、国の中心には噴水も造られていて水の国と呼ばれている。
人々も買い物や散策を楽しんでいた。
「豊かな国ですね」
元帥と、護衛を手伝ってくれるロザリの警官二人と歩きながらレイが言った。だが元帥は、
「表向きはね」
「え?」
「ただの観光で来ただけならロザリはとてもいい所よ。でも実際住んでみると裏の世界も見えてくるの」
そして警官が一本の路地裏に続く道に入ったのでレイ達もそれに続く。一歩足を踏み入れた瞬間、空気が変わった気がした。
警官に付いて行きながら元帥が続ける。
「ロザリの中心地に住めるのはごく一部の富と名声を持った者だけ。一歩街の中心から外に出ると、そこは違う世界」