マリア教会


小夜が倉庫に閉じ込められて二日が経った。
飲まず食わずで、倉庫は窓もない暗闇。小夜の精神と肉体は崩れていた。
壁にもたれた小夜は酷い顔をしていた。
「このまま…死ぬのかな…。でももういいか…疲れたし…」
死への憧れはあの時消えたはずなのに、また小夜の心に戻って来た。
小夜は力なく笑い、
「でも、ちょっと格好悪いかな…」
今の時代に餓死なんて有り得ない。自分で命を絶つといっても、倉庫の中には何もないので出来ない。
「最期に元帥に会いたかったな…」
だが元帥に会えばまた死への憧れが消えてしまう。それなら、このまま会わないほうがいい…。
小夜が精神的に追い詰められた時、外でガンガンと激しい音が聞こえた。
何か固い物で鍵を叩く音。
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