マリア教会
「小夜、落ち着いて」
「あなたに関係ありません!」
詩織の手を弾いた瞬間、レイが詩織を庇うように小夜の前に立った。
「元帥の前ですよ」
「……」
相手が隊長でも、やはり自分の隊長が一番か。
私だって元帥が一番だ。こんな姿を見せたくないが、今回の事は納得出来ない。
と、黙っていた元帥が口を開く。
「小夜、私なら大丈夫だから。ちゃんと帰って来るから安心して」
優しい口調で言われ、小夜はその場の空気に堪えられなくなり部屋を出た。
「元帥を守るのは私なのに…」
その為に守護隊に入隊した。だがまだ隊長になったばかりで、元帥の護衛は早いと判断されたのか。そもそも最初から第一部隊に任せるつもりだったのか。
もっと強くなりたい。周りから認めてもらいたい。
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