マリア教会
男は憎たらしい笑みを浮かべ、
「簡単な理由だ」
「お金ですか?」
「そうだ」
やはり…。金の力というのは時に人を変えてしまう。
「リスクは高いが金儲けには最高の仕事だ。ただ若い女をさらって連れて行けばいいんだからな。しかも、教会の人間は倍の値で買い取ってくれる」
なるほど。こんな所でもマリア教会の名声の高さが評価されているのか。だが、神の宝に手を出して許されるはずがない。
「神を信じますか?」
小夜の唐突な質問に男は一瞬首を傾げたが、答えてくれた。
「信じてねえよ」
「では信じてみて下さい。きっと救われますよ」
その汚れた魂が。
「俺は十分幸せだ!」
そして男が銃を撃とうと腕を上げた瞬間、男の銃が爆発した。
バンッという音と、男の側にいたアイリ達が悲鳴を上げ頭を抱える。
「え?」
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