気付いてよ
真那の言った言葉に救われたような気持ちになった。
「…うん。ホントに、ありがと。元気でた。おやすみ。」
「はーい。おやすみ。」
不思議とそれから朝まで起きずに眠ることが出来た。
告白して以来私は、朋が到底起きられないような早い時間に学校に登校するようになった。
以前はマンションのエントランスで偶然、なんてことがあったけど、今の私はそんな偶然にすんなり対応できる程回復して無かったから。
でも、学校に朝早く行って、校内でも朋を避けるようにすれば、驚くほどに私たちの間に接点なんて無いってことが分かってまた少し切なくなった。
幼馴染みなんて所詮この程度の絆なんだってことも同時に突き付けられてるような気がして、余計に寂しさを感じてしまう自分は、今まで無意識のうちにどこまでも朋中心だったってことが分かった。
そこまでしても、報われないんじゃ意味ないのに…。