花には水を



灯…?


もう一度呼ぼうとして、声がでなくなった。




灯の手が震えてる。



体も、震えている…。




なんで?




俺の思考は壊れかける。



「…た、立花…先輩」




教室から出てきたのは俺と仲の良い片岡と、その友達の二人。



灯を見る顔は真っ青だ。




片岡達の声に大きく反応した灯にこいつらが絡んでいるのは充分に分かった。




何したんだよ。



そう強く思った。



今すぐにこいつらを問いただしたい気持ちが胸の中に湧いては溜まる。





俺が片岡に聞き出そうとしたとき、灯は俺たちに背を向けるとそのまま走り出した。





「灯!」



俺は灯の後を追って走る。




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