Kiss★恐怖症
「…~っ」


そのキスによって、男の子は頬が真っ赤に染まっていった。


まるで、火照っているかのように。


「ふふっ、可愛い~。子供は癒される」


そう言った瞬間だった。


「あのね、"星蘭ちゃん"!!僕は子供じゃないの!!れっきとした、大人の"男性"なんだからねっ」


ふんっ、と腰に手を当てて威張る。


私の思考回路、停止。


そして、振り絞って出てたのは。


「……え」


これだけだった。


「もう!!いきなり、ほっぺにキスするなんて、星蘭ちゃんって意外と大胆っ」


にこっと笑う。


私の頭の中は、パニック状態で。


なにがなんだかわからなくなっていた。


何…。


子供が大人?


"頬にキス"。


…あぁぁぁぁあっ!!!


じゃあ、私!!


男の"子"じゃなくて、男の"人"に、頬にキスしちゃったってこと――っ!?


頭の中では激しい嵐が吹いていた。




< 102 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop