ゴスロリ彼女のキスの味


 突き出した日傘の先端はおれの横腹をかすめ、倉吉に刺さってないか?と心配するより早く、そのまま横へスライド。


 日傘はアルミなどの貧弱な骨組みでできていると思いきや、ズシリと荷重がかかるほど重く、おれの右脇腹の肋骨がミシッと鳴ったような気がした。


 冷たいアスファルトの上に倒れたが、倉吉はおれの下敷きにならず、足音が聞こえた。


 なんとか逃げてくれたようだ。


 おれの視界には跨いで見下ろす仁王立ちのゴスロリ女。


 どっちが今回の獲物なのかはっきりした。


 ゴスロリ女は日傘をゴルフスイングして、もう一度おれの右脇腹を痛めつける。

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