ゴスロリ彼女のキスの味


「いてぇ~」

 痛みに耐え切れず、両目を閉じ、右脇腹を手で押さえ、再び瞼を持ち上げると日傘の先端が目の前で静止していた。


 いつでも刺せる、いますぐにでも息の根を止めてやる、というわかりやすい意思表示。


「お、おれを……こ、こ……殺すのか?」

 震える唇からなんとか声をこぼす。


 ゴスロリ女が日傘の先端をおれの眉間にピタリと付けた。


 先端が注射針のようにするどく尖っているのか、ズキッと痛みが走る。

< 172 / 333 >

この作品をシェア

pagetop