Cygnus
「アイツとは腐れ縁で
同じ学部で…同じサークルに入ってて
大学生活はほとんど一緒だった。
どこか
掴めなくて
無口で…それでも自分を偽ったり
人を蔑んだりそういうのを嫌う
芯のしっかりした
いい奴だった。」
俺は
机の引き出しから
一枚の写真を取り出した
「これ…。」
早川はその写真にくぎ付けになる
そこには
4年前
俺と芳史
紗季ちゃんと文香ちゃん
4人で行った夏のキャンプの時に
撮ったものだった
そして
その中で一人
まだ幼さの残る
紗季ちゃんに
寄り添う様にして笑っている
一人を指差した
「これが芳史…
早川君は…
親友の俺が
本当に目を疑いたくなるくらい
アイツにそっくりだよ。」
同じ学部で…同じサークルに入ってて
大学生活はほとんど一緒だった。
どこか
掴めなくて
無口で…それでも自分を偽ったり
人を蔑んだりそういうのを嫌う
芯のしっかりした
いい奴だった。」
俺は
机の引き出しから
一枚の写真を取り出した
「これ…。」
早川はその写真にくぎ付けになる
そこには
4年前
俺と芳史
紗季ちゃんと文香ちゃん
4人で行った夏のキャンプの時に
撮ったものだった
そして
その中で一人
まだ幼さの残る
紗季ちゃんに
寄り添う様にして笑っている
一人を指差した
「これが芳史…
早川君は…
親友の俺が
本当に目を疑いたくなるくらい
アイツにそっくりだよ。」