Out-of-Eden―禁断の果実―
そもそも柊斗さん見たいな人は彼女がいてもおかしくない顔なのに私にこうして親切にしてくれる。



申しわけないと思う。



「柊斗さん私に親切にしてもらわなくていいんですよ?」



家の前でそう柊斗さんに告げる私。



「イヤなのか?」

「そうじゃないんですけど」

「ああ…」

「悪いかなって」

「気にするな」

「でっでも」

「勝手に親切にされてればいい」

「……」

「俺が勝手にやってる」



そう言って私に背を向けて行ってしまった。



さよならを言うのを忘れてた。




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