《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「―――おに……ちゃん……?」
あたしは自分の耳を疑って
放心しそうになった。
お兄ちゃんの言葉は、
まるであたしの心が
わかってるかのようだ。
しかもそれだけじゃ
なくて、あたかも『自分が
気づかせてあげた』と
言わんばかりの……。
…………そんな。
そんなこと、考えたくない。
でも、もしかして――…。
「あたしが見てること……
最初から、気づいてたの……?」
_
あたしは自分の耳を疑って
放心しそうになった。
お兄ちゃんの言葉は、
まるであたしの心が
わかってるかのようだ。
しかもそれだけじゃ
なくて、あたかも『自分が
気づかせてあげた』と
言わんばかりの……。
…………そんな。
そんなこと、考えたくない。
でも、もしかして――…。
「あたしが見てること……
最初から、気づいてたの……?」
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