君の温もり
次の日の土曜と日曜日は結局何もしないままあたしは寝込む羽目になってた。
2日間寝たのにも係わらずまだすっきりとしない身体。クシャミは出るし咳は出るし、もう最悪としかいいようがない。
「もう嫌…」
出る言葉もそれしかない。
すっきりしてない身体のままあたしは学校へと向かう。
あれほどすっきりしていなかった空は嫌味の様に晴天で少し汗ばむくらいだ。
昼休み、いつもの様に屋上のドアを久しぶりに開ける。人ひとりとして居ない屋上はホントに静かで先輩の姿すらなかった。
てか、これで良かったんだと思う。
先輩が居たら何て話していいのかも分かんない。あの光景を見てしまった限り、もうあたしはいらない存在としか思えなくなってた。
やっぱ彼女いると仲良くできないか…って言うか、しちゃいけない気がした。
ベンチに座って久しぶりの晴天の青空を眺める。澄み切った空なのに心はどんより曇りって言うか雨かもしんない。
「はぁ…」
思わずため息も出てしまう。