君の温もり
駅まで着くと思ってたよりも雨は小降りで、あたしは走って家まで帰った。
家に帰っても先輩が気になりその日は眠りにつくまで先輩の事が頭から離れなかった。
どうしたんだろ、あたし。何だかあたしがあたしじゃないように感じて、そんな自分に凄く驚く。
結局雨は次の日の朝まで持ち越し、憂鬱な気分のままあたしは学校へと向かった。
傘を傘立てに仕舞、少し濡れた制服をパンパンと叩き、水しぶきを払い落す。上履きに履き替えようと思い…ふ、と視線を上げると気だるそうに階段を上って行く先輩の後ろ姿を捕らえる。
その先輩の姿を見たあたしは慌てて上履きに履き替え階段を駆け上がった。
「先輩!ソウマ先輩!」
息を切らして叫ぶあたしに気づいた先輩はダルそうに足を止め振り返る。
「おぉ」
「おはようございます」
「…はよ」
「真面目に来たんですね」
そう言って微笑むあたしに、
「最近は来てるっつーの」
眠い声をだし欠伸をする。