君の温もり

「雨の日は呼び出されて会った」

Γ……」


突然口を開いた先輩は大空を見上げながらゆっくりと語りだす。

あまりにも突然すぎてあたしは先輩を呆然と見てしまう。


しかも、何であの雨の日の事を――…


Γんで、やり直そうって言われた」

Γ……」


その言葉にドキッと胸が弾み何でか心が傷んだ。

何だか胸がドキドキする。この先、何を言われるんだろって思うと目さえも開けれなかった。


Γで、その答えが2回目に会った日」

Γ……」


あのビルの片隅の時だと思い、あたしは目を閉じて俯いたまま息を飲む。


Γ…無理って言った」


突如言われた言葉に思わず閉じていた目が見開き、咄嗟に先輩を身構える。

先輩はベンチに深く腰掛けタバコを咥えたまま空を見上げてる。

まるであたしが聞きたかった事を全てお見通しだったかの様に先輩は口を開いて言った。


Γこれで聞きたい事は全てか?」


続けられてそう言われる言葉はやっぱあたしが思ってた事を知っているかの様に先輩は聞き直す。

どうして分かるんだろ。あまりにも当たっている為、顔にでも書いてあるんじゃないかと思った。



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