君の温もり

先輩を見るとやっぱし先輩がいいと思ってしまって好きだと実感させられる。

あたしじゃ不釣り合いだと分かっていながらも先輩と付き合えたらいいのに、なんて馬鹿げた事も思ってしまう。


Γあたしって、先輩の何なんですかね?」


思わず口から出た言葉は、また先輩を悩ませ考えさせる言葉。


Γ何って言われても…」


案の定、先輩は困惑気味に首を傾げる。


「ですよね、変な事聞いてごめんなさい」

「あ、いや…」


やっぱり切り詰めた空気を作っているのは、このあたしだ。先輩はこの静かな空間が嫌じゃないのか至って普通。

でも、あたしはしっくりこない。

先輩とこのままよく分かんない関係を続けていくのは何だか嫌な気分だった。


彼女でもない…友達でもない。ただ、ここだけで話す関係だけじゃいつの間にか嫌って思うようになってた。


「ねぇ、先輩?」


暫く経って口を開いたのはあたしだった。


「うん?」

「あたしじゃ…あたしじゃダメですかね?」


口を開いたと思えば先輩に対しての止まらない感情。このままの関係で終わってしまうのは嫌。嫌と言うか先輩が卒業して行ったらもう会う事もないんだって思ってしまった。

まだ7月の半ばで先輩が卒業するまで半年以上もあるのに、あたしの想いは止まらなくて気づけば先輩にそんな事を言っていた。



< 37 / 40 >

この作品をシェア

pagetop