君の温もり

「つか、俺と居てもあんま期待に答えられねぇよ」


“それで何回も振られてっから”


付け加えられた言葉に先輩は苦笑いする。


「それでもいいです。先輩がいいです」


はっきりそう言ったあたしに先輩は薄ら笑い口角を上げた。


「じゃあ、いいんじゃね?」


思わず先輩の言った言葉にあたしは目を見開く。今、言われた事が聞こえたんだけどその意味がいまいち分からなかったあたしは、


「どう言う意味ですか?」


新しいタバコに火を点けた先輩を身構えた。


「俺がいいと思うんなら居ればいい」


先輩は至って普通にそう言った。

まさかのまさか。また夢だと思った。先輩の口から出た言葉に思わず、


「それってホントですか?」


つい聞き返してしまった。


「嘘言ってどうすんだよ」

「で、でも…」


想像以上に遥かに超えてしまった先輩の言葉に目を見開くばかりで、自分から言ったにも関わらずこれ以上何て言えばいいのかが全く分からなかった。



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