守って☆タイガー
 


「ちょっと待て!何で俺がお前のボ「何を仰るのですか!?お嬢様!」



俺が反論する前に険相を変えて猛反対している北野


そんな必死すぎる北野が怖すぎて、俺は心底引いていた



「こんなどこの馬の骨かわからないような男がお嬢様のボディガードなどできるわけがありません!むしろ危険です!」


「そうかな?トラ、すっごく芯の強い瞳をしてるよ」



反対する北野に女はそう答えて、俺の頬を両手で挟んでじっくりと瞳を覗き込む



なっ、何だよこの女!
マジマジと見つめすぎだって!


しかもよく見たら大きな瞳にくっきり二重で、まつげも長いし…すっげぇ可愛い……



って!俺こそ何考えてんだよー!!



「ちょうどガードマンが辞めたところだし、トラだったらちゃんと守ってくれるよ!ね?トラ」


「あっ、うん……って、何言わすんだよ!俺はボディガードなんてやらねぇ!」



普通にサラッと言われたものだから俺も流れにそって頷いてしまった



先ほどから女のペースに流されてしまう自分が悲しい…



「でも、ボディガードの話断ったらどうやって借金返すの?」


「ゔっ…!」


「北野は一度借金を請求したら返してくれるまで、例え地獄だろうがずっと追いかけてくるよ」



女に痛いところを言われ何も言い返せないようになった俺は、地獄の果てまでしつこく追いかけてくる北野を想像して寒気がした




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