守って☆タイガー
 


俺には帰る家もないし、働く場所だってない…


それをあの倉橋グループのご令嬢が直々に雇ってくれると言ってるんだ…これ以上うまい話はない 



ただ…問題は北野だ…



「お嬢様がどんなに仰っても私は断固として認めません!ご令嬢を愛して止まない社長も許していただけるはずもありませんよ!」



やっぱり北野は手ごわかった


さすがの女ももう諦め……



「父様は"愛華が認めるならOK~☆"だって!」


「しゃっ、しゃちょう…」



軽っ!社長、ものすごく軽っ!そんなんで良いのかよー!



あまりにも軽すぎる倉橋グループの社長に俺は思わず心の中でツッコミをいれてしまった



娘が娘なら親父も親父だな…こんな一族が日本のトップに立っているのかと思うと日本の将来が不安だっつーの



「父様も認めてくれているし、私のボディガードをやってくれるよね?」 



満面の笑みを浮かべて俺を見る女



こんな純粋で屈託のないような彼女の頼みを断れる奴がいるなら俺は見てみたい




「あぁ…わかったよ」



そう言って堪忍した俺は軽く笑みをこぼして女のボディガードになることを引き受けた





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