守って☆タイガー
 


「そうと決まれば早くうちに帰ろう!」


「えっ?」



すると俺がボディガードになることを引き受けると、女は俺の両手をとって満面の笑みを浮かべた 



この時、俺はまだ事の重大さに気づいていなかった…






























「到着致しました。愛華お嬢様」


「ありがとう、北野!」


「なっ……!」



あの後、病室から出た俺は女に引っ張られ1台の高級車に乗せられた


車の運転席には性格がひね曲がりすぎた北野が無愛想な表情で乗っていて、女も一緒に乗り込むと行き先も告げずに車を発進させた



そしてたどり着いたのが…



「なっ、何なんだ…この豪邸は…」



超がつくほどの広くて大きな豪邸の前だった



俺がこの世に産まれてから17年しか経ってないけど、こんな大豪邸は見たことない


いや、むしろこの先も見ることはないだろう…



とにかく目が飛び出るとか顎が外れるとかそんな例えでは表現できないくらい大きな家だ…



しかしまさかとは思うけどこの家って…



「私の家だよ!狭いかもしれないけど、どうぞ入って!」


「これのどこが狭いんだよ!」



全く常識をわかっていないのか自分がどれだけ常識外れなことを言ったかに気づいていない女


俺は思わずツッコミを入れて大きなため息を吐いた



ったく…これだから金持ちの考えることはわからん!



「まぁまぁ!とりあえずうちに入ってよ、トラ!」


「ちょっ、押すなって!」



そして女は俺の背中を無理やり押して、俺を家の中へ入れる




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