ヒーロー フロム ザ アトランティス





ここはフロリダにある、ヒノマルスポーツ競泳研究センター秘密実験プール。



アメリカ本社のトクガワ社長と、IOC役員で元ベルリンオリンピックの競泳銀メダリストでもある古畑広之助は、プールを猛スピードで行ったり来たりするコクに目を奪われていた。



「信じられないスピードだ。ボクが幼い頃、故郷の川で水泳を教えてくれた河太郎の泳ぎそっくりだ」


古畑は驚喜していた。



「思い出した!そう言えば、ひろちゃんと同じベルリンで平泳ぎの金メダルを取った前橋のヒデちゃんも、頭に皿を乗っけた少年に川で水泳を習ったって言ってたよ」


トクガワ社長はぽんと手を叩いて言った。



「うん、ボクもヒデちゃんに聞いたことがあるよ。河太郎はきゅうりと酒が大好物でさぁ、ずーっと友達でいたかったんだけど、ボクが大人になる頃にいつの間にかいなくなってしまったんだ」



二人はしみじみとノルタルジーに浸っていた。
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