天国からのメール
『ありがとう。ところで、明日の何時まで?』


『午後六時まではメールできるよ。』


『そっか……じゃあそれまで、いっぱいメールしようね。』


『うん!でも、私のことばっかり考えてちゃダメだよ。明日は、大会に集中しなきゃ。』


『もちろん、わかってるよ。』


駅に到着した聡は、他のバンドのリハーサルを見る為、再び会場に入った。


ロビーについた頃、竜太から着信がきた。


「もしもし、竜太?」


「聡か?お前、早く来いよ」


「あ、悪ぃ、実はもう会場なんだ」


「は?早く言えよ、お前!俺たち、待ってたんだぞ!」


「悪ぃ悪ぃ」


「……まぁ、いいや。じゃ、着いたら連絡する」


「おう」


そう言って電話を切ると、綾からメールがきていた。


『ほらー、連絡してないから。(笑)』


『そういえば、先行くって連絡してなかったな。ってゆうか、気づいてたんなら教えてよ。』


メールを見てニヤニヤしている聡。


ふと横を見ると、ロビーに立っているスタッフに顔を見られていることに気づく。


「あー、ゴホン、ゴホン」


誤魔化すように咳払いをした聡は、客席に入った。


「それではパンクパンサー様、曲を始めてください」


「お、調度曲の始まるところじゃん」
< 97 / 125 >

この作品をシェア

pagetop