白銀の女神 紅の王
私が人の心を読める能力を秘めていることを知ったのは10歳の頃。
そして、その能力を気味悪がられ両親に捨てられたのも10歳の頃。
家族にも親類にも見離され売られた先は賭博場の主人・ウォルターだった。
当時は自分の力を気味悪がらないウォルターが引き取り手になったことに喜んだが、今となっては淡い期待だった。
ウォルターに引き取られここに来てからというものの、扱いは奴隷以下。
食べ物さえろくに与えてもらえず、10歳の頃からこの地下室を出たことがない。
その理由は特殊な能力を持つ自分を逃がさないため。
もちろん両親のように世間体を気にして…というわけじゃない。
ウォルターが私を地下室に閉じ込める理由。
それは………
“賭博に利用するため”だった。