白銀の女神 紅の王
「闇の組織“ブレイム”の配下です」
「ブレイム?」
眉間にしわを寄せ、聞いた事のない組織の名を訝しげに呟く。
「違法に金儲けをしている組織の事です」
ウィルは持っている資料のページをペラペラと捲りそう言う。
「ウォルターはその配下として、賭博場で稼いでいた金をその組織に流していたようです」
なるほど…親組織に金を流す為に、利用したのがエレナだったのか。
しかし一つ疑問がある。
「お前が関わっていて何故その組織を捕らえられないんだ」
違法な金儲けは法で禁じられている。
組織ぐるみでそんな事をしていれば目立つだろうし、捕らえられるはずだ。
「稼いだお金を親に流す時も仲介人がいるようで、なかなかブレイム本体に迫るような証拠がないんですよ」
悔しそうにウィルがそう言う。
稼いでいるのは所詮、配下だ。
親組織としては配下を見捨てるなど容易いことであって、簡単に切り離す事が出来るということか。
そうなれば証拠も現場も抑える事は出来ない。