白銀の女神 紅の王
「この件については引き続き調査の必要があるな」
「いいんですか?こんな時に」
ウィルが言いたいことは分かっている。
反逆者に狙われるという王位の存亡がかかっている時だというのに、捕まえられるか分からない様な組織を追うのはどうなのか…
表だって派手な動きをしているわけではないブレイムを今追う必要はあるのか…と問いたいのだろう。
心配そうな表情を作るウィルにフッと笑う。
「あぁ、あちらはデュークに任せておけ。…それにこちらも何か匂う」
闇の組織「ブレイム」…何か嫌な予感がする。
そして俺の嫌な予感は大体当たる。
「分かりました。では引き続き調査します」
ウィルは固い表情のまま頷く。
「頼む」
「任せてください」
その一言でウィルが緊張を解いた。