白銀の女神 紅の王
「えっと、それで…話しは何だったかしら?」
渇いた笑みを浮かべながらニーナに救いの視線を送る。
するとニーナは、はーっと深く溜息をついたかと思えば…
「エレナ様の能力に関してです!」
「能力?」
ビシッと人差し指を立てて言われた内容に軽く目を見開く。
能力については宴の夜倒れた時からは何の問題もないはず…
何を言われるのか身構えていると、ニーナは眉に力を入れたまま話し始めた。
「はい。エレナ様は宴の夜、何故倒れられたかお分かりですか?」
「えっと……能力の使い過ぎじゃないの?」
宴の夜の事を思い出しながら答える。
あの夜はフォレスト伯爵を含め多くの人の心を読んだ。
「その通りです。エレナ様は今まで賭博場でしか能力を使っていませんでした。しかもその数はせいぜい2,3回程度。宴の夜は多すぎたんです」
「そうね……」
ニーナの意見に同意する。
確かに賭博場にいる頃よりも倍…いや、それ以上に能力を使った。