白銀の女神 紅の王



「あんなに力を使った事はなかった…」

一日2,3回しか能力を使っていなかったのに、いきなり一日何人もの人の心を読んだなど、疲労が溜まってもおかしくなかったのかもしれない。



「シルバ様がご自身の能力の限界について知っておくように…と申し上げておりました」

きっと私がまた倒れてしまっては困るからでしょうね…

現に今回完全に回復するまでに四日程かかった。

その間は能力を使う事を禁じられていたわけで。

早く反逆者を洗い出したいシルバにとってはもどかしかったのだろう。


能力の使えない私などに価値などない…


きっとシルバはそう思っている。


ズキンッ――――



また………


キューッと胸を締め付けられる感覚に眉を寄せる。

城下から帰ってからこの感覚ばかり。

そしてこの感覚に陥る時は決まってシルバの事を考えている時。


恐怖からでもない、怯えから来るものでもない、この感覚は何なのだろうか…


いくら考えても答えは出なかった。



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