白銀の女神 紅の王
けれ、これだけは分かっている。
能力が使えなければジェスに危害が及ぶということ…
宴の夜の様に倒れるわけにはいかない。
そんな事を思いながら決意を新たにする。
「一日何回能力を使えるのかも試しておかなければいけないわね…。ニーナ、申し訳ないのだけど付き合ってくれるかしら?」
こんなことを頼めるのはニーナしかいない。
誰だって自分の心を読まれるのを好き好んで買って出る人などいないだろうから。
もちろんニーナだって嫌だと思っているかもしれない。
だからこそ頼みづらい。
不安半分で問えばニーナはくりっとした目を不思議そうに瞬かせる。
そしてふわりと微笑む。
「もちろんですわ!エレナ様の力になれるのなら、ニーナは一肌も二肌も脱ぎます!!」
ニーナの表情から本当に嫌がっている様子は伺えず、ほっと安堵する。