白銀の女神 紅の王
その胸を支配していたのは紛れもない“嫉妬”だった。
嬉しそうに話すニーナを見て思ってしまった……
シルバに想われる国民が羨ましいと。
私は力で支配しようとするのに何故と。
そしてそんな事を思う自分に困惑する。
これではまるで私がシルバに受け入れられたいと思っているみたいじゃない……
違う……
そんなこと思っていないし、思ってはいけない。
自分に言い聞かせるようにして言い聞かせる。
こんなことを思ってしまうのは、私がお金で買われたからよ。
私に求める権利なんてない。
「再建が早く進むと良いわね」
悲しそうな笑みを浮かべながら呟く。
けれど心の中はズキズキという痛みが走り続けていた。