白銀の女神 紅の王



「けれどそれに不満を持った貴族の一人、アイザックスを中心とした反逆者たちに暗殺されたのです」

「そんなっ……」

ニーナの口から出た衝撃的な言葉に息を飲む。

ゴクリと唾を飲み込みながらおずおずと口を開く……



「その時陛下は…?」


なぜシルバだけが生き残ったのか。

聞くのは怖かったけれど、知ってしまったからには聞かずにはいれない……




「王妃様と一緒におられました。その当時、王は反逆者の企てをいち早く察知して王妃様とシルバ様を離宮へと逃がそうとしていました。けれど、遅かったのです…」

そこでニーナの言葉が途切れる。




「王は王城で殺され、王妃様とシルバ様は離宮へ向かう途中で襲われました」


という事はシルバのお母様はシルバの目の前で殺されたということ?

どんなに壮絶な事だっただろうか。

想像するだけで身の毛がよだつ恐怖が襲う。



「なぜ陛下だけ……?」


息苦しい程に言葉に詰まりながら、やっとのことで出てきたのはそれだけだった。



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