白銀の女神 紅の王



「その女は俺のものだと言っているだろう」


何度も言わせるなと言いたげな視線を向けるシルバ。




「このアーク王国の国王であらせられる陛下が何故この女に執着するんだ?」


男は段々と余裕を取り戻してきたようで饒舌になる。



「貴方なら国中の美女をはべらせる事が出来るだろうに…」


ニヤリと笑う男を目の端にとらえ心臓が急激に冷えていくのが分かる。



もしかしてシルバが疑われている?

ダメ…ッ……

それだけは避けなければいけない。




「それは…「それは、私を大金で買ったからです」


男の問いかけに答えるように口を開いたシルバを遮り、割り込む。



「銀色の瞳に銀色の髪を持つ私を珍しがって…。私を大金で買ったものだから、手離すのも惜しいと考えているんです」


さっきは一言も言い訳などしなかったというのに…

自分の口からスルスルと出てくる言い訳に驚く。



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