白銀の女神 紅の王
「しかしここには珍しい女がいると聞いてな」
口元に笑みを浮かべながら愉しそうに、しかし獲物を捉えるかのごとく鋭い視線をウォルターに送る。
「っ………!」
ウォルターの目が見開き、ヒュっと息を飲む音が聞こえた気がした。
「見ての通り小汚い村娘ばかりです。どれも同じようなものですよ」
ははは…と乾いた笑みを見せているが目が泳いでいるウォルター。
対するシルバはすでにウォルターなど見もせず、無言で賭博場を見渡していた。
そして、その視線はあろうことか私に止まった。
シルバの視線を追ってウォルターも焦った様子でこちらに視線を向ける。
ドキッ――――
なぜこちらを見るの?
暗闇に煌めく紅い瞳に見つめられ心臓が跳ねる。
真っ直ぐとこちらに視線を向ける紅い瞳に胸が高鳴るとともに、頭の中でやはりこの人は危険だと警鐘をならしていた。