白銀の女神 紅の王
それを理解した時とめどない不安が押し寄せた。
連れて行かれればきっと私は利用されるしか他に道はない。
私の名と能力を知っていたくらいだ。
恐らくジェスの事も調べはついているはず…
ジェスを人質に取られても尚この人たちに抵抗する力は持ち合わせていない。
けれど男たちはシルバに抗う反逆者達……
連れて行かれれば私の能力が何に利用されるかなんて明白だった。
きっとシルバと同じ事を考えている筈だわ。
そこまで考えてふと悲しくなる。
私はいつも誰かのお荷物なのね…
お父様にとってもお母様にとっても。
そしてシルバにとっても………
どこへ行ってもいい様に振り回される自分の運命を呪った。
けれどシルバのお荷物にはならない……
先程見えた男の心の中。
それに一筋の希望を賭ける。