白銀の女神 紅の王
「そうか…。」
聞く者に寄れば、そっけなくも聞こえるその声色。
だけど…どこか安堵にも似た色を含ませるその言葉。
何故か胸がキュッと締め付けられる。
気のきいた言葉をくれたわけではない。
優しい視線を向けてくれたわけでもない。
けれど、たった一言でこんなにも心が温かくなる。
ただ純粋に、心配してくれた事が嬉しかった。
ニーナ達使用人に心配された時よりも……
何故……?
あの時は男から逃げて間もなくて混乱していたから?
それとも、いつも私に関心のないシルバが心配する素振りを見せたから?
バサッ――――
黙り込んで考えていると、またベッドに何か投げ出された音が耳に入る。
今度はなに……?
訝しげな視線をシルバに向ければ……