白銀の女神 紅の王
閉じていた目を開くと、目の前には鍛え上げられたシルバの胸。
ドキッ――――
いつものがっちりとした正装ではないので、薄い布越しにその力強さをまざまざと感じてしまう。
何か言わなくちゃ……と思っていても、軽く混乱状態で、声が出せない。
その間にも、シルバは歩を進め……
ボスンッ―――
何かの上に、体が投げ出される。
シルバの手が離れて、浮遊感に襲われた時、ギュッと目を瞑り衝撃に身を強張らせたが、体を受け止めたのは柔らかな感触。
恐る恐る目を開ければ、目の前にはシルバが腰に下げていた剣があった。
美術品の様な見事な装飾が施された剣は、先程シルバが投げたもの。
……ということは、ここはベッド…ッ!?
驚きを隠せないでいると…
ギシッ――――
ベッドが、もう一人分の重みを受けて軋んだ。
えっ……と思った時にはすでに遅く。
私の体は、シルバの腕の中に包まれていた―――