白銀の女神 紅の王
「また襲われたくなかったら、大人しく俺の腕の中にいろ。」
そう言って、シルバはベッドの上に放り投げていた剣を掴む。
「っ…………。」
背後から伸ばされた手が、目の前の剣を握ったことに、緊張が走る。
そうだ……
また、男はまた私を迎えに来ると言っていた。
その時、私は自分の身を一人で守れる?
結論は、否だ。
あの時は、本当に運が良かっただけ。
次は絶対に逃げられない……
男に攫われそうになった時の事を思い出し、体を震わせていると―――
バサッ――――
何かの拍子に窓のカーテンが大きく揺れる。
「ゃ……ッ。」
反射的に体を翻し、目の前の胸に飛び込む。
ニーナ達の前では平気なふりをしていたけれど、実際は、とても怖い。