白銀の女神 紅の王
「人の心を読むことが出来ると言う者が現れた、と言ったんだ。」
やはり、何でもない事の様にそう話すシルバ。
「私と同じ能力……。」
「あぁ。まだハッキリと照明がとれたわけではないがな。報告によればお前と同じ能力が使えるそうだ。」
聞き間違いではなかった。
私と同じ能力を持つ人が他にもいたなんて。
どんな人だろう……
何で能力を持っているんだろう。
私のは後天的なものだけど、その人は生まれつきとか…かな?
色々な想像が膨らむ。
けれど、一つ引っかかる事がある。
「何故、わざわざ王城へ……?」
不思議だった。
私は、この能力の事を誰にも知られたくなかったから。
過去を思い出して、キュッと手に力が入る。
同じ能力を持っているなら、きっと同じような経験があるはず……
そう思えば、その女性が自ら表へ出てきた理由が分からない。