白銀の女神 紅の王
それに、何故かほっとする自分がいた。
対する広間に集まった人々は、シルバの声に緩んでいた頬を引き締め直し、姿勢を正す。
今から、イザベラの能力が本物か試す為の取り調べをする。
対象は、王城の騎士の中から選ばれた。
シルバが自ら対象にならなかったのは、もし本当に能力が本当だった場合、漏れてはならない情報が彼女に知られてしまう危険性を回避するため。
選ばれた騎士が、イザベラの前に座る。
すると、スッと目を閉じ、眉間にしわを寄せた。
そして、数秒後―――
「読めました。」
イザベラの艶やかな声が、広間に響いた。
瞳を開いたその顔は、余裕の笑みが浮かんでいた。
「言ってみろ。」
依然として、いつもと変わりないシルバ。
「はい。」
その鋭い瞳にもたじろぐことなく、イザベラは話し始めた。