白銀の女神 紅の王
少し前まで、この王城から一刻も早く離れたいと思っていた私だけど…
今は、どんな形でも貴方の傍にいたいと思っている。
それが、例え利用されるために傍に置かれるのであっても…
けれど、今はイザベラの登場によって、その立場でさえ危うくなっている。
「わたし……これから、どうなるの……。」
呟いた言葉に、また涙がこみ上げる。
今日、イザベラの能力が本物だと証明されたことで、家臣たちは皆喜びの声を上げた。
それはそうよね……
皆にとってはどこの誰だか分からない私よりも、伯爵家という身分のあるイザベラの方が良いに決まってる。
家臣たちは、イザベラを側室に…と言っていた。
それはつまり、シルバの“妻”になると言う事でしょう?
シルバがそう言ったわけではないけれど、ざわざわと胸騒ぎがする。
私を妾にした理由も、反乱分子に疑われにくい為だったし…
勇気を出して、シルバに聞いてみよう。
これからどうするのか。
イザベラを……そして、私を……